DeFi(分散型金融)を専門用語なしで分かりやすく解説!

世界を劇変させるDeFiを、専門用語を使わず解説します。

DeFiは、世界を劇変させるぐらいのインパクトを持つ最新テクノロジーの話です。

今回はその最新テクノロジー、DeFiがもたらす未来の世界について、話します。

突然ですが私はあと30年以内に、人は労働というものをしなくなると真剣に考えています。

人は誰かから雇われて働くということをしなくなるんです。なんでそうなるかはこの後じっくり解説していくとして、人が労働から解放される時に、今日お話しするDeFiは大きく影響を与える存在になります。

もうひとつ、人が働かなくなるので会社という存在も姿を消して行きます。そしてもう少し時間はかかるでしょうが国とか国境という概念もなくなってしまう、もしくはかなり薄まっていくはずです。

こちらもDeFiが大きな影響を及ぼします。

DeFiも、スマホへ発展する前のiPodのようなもので、社会がまるっきり変わってしまうよねという類のものなんです。

DeFiは人の上に人がいるという構造そのものを壊してしまうぐらい破壊的なインパクトを持ったシステムなんです。

人類皆平等を実現する仕組みとも言い換えることができます。なぜそんなことができるんでしょうか。

すごくざっくり言えばDeFiによって資本主義の大事な部分がシステム化されるからです。

例えるとよくSF映画で未来の国家はAIによって人々を支配した時代を描くストーリーがありますよね。それと似たような感じでDeFiによって、資本主義にとって超重要なコア中のコアである金融や銀行の仕組みを人をまったく介さずにシステムだけで行うことができるようになるんです。

金融や銀行の仕組みを資本家だけが握ってるので、資本家と労働者のふたつの階層ができてしまうんです。

後で詳しく解説するので、一旦DeFiは人の手を介さずインターネット上に金融や銀行の仕組みが実現してしまったと考えてください。

そのインターネット上の金融や銀行は関わる人みんなで支えることができる仕組みでここに誰かが参加できないという制限がありません。

世界中のみんなで作る金融や銀行の仕組みなんです。DeFiも人の手によって作られるんですが、AIロボットのようなもので、一度作って動き出した後は、作った本人も設定したルールを勝手に変更できないので、みんなが安心して同じルールの下で運用ができるんです。

もしルールを変更したい時は関わるみんなが議論や提案をしあって投票などによって変更されていきます。

このDeFiの仕組みは本当に破壊的なんです。これまで金融や銀行という資本主義における中枢、コアの中のコアを握ってた人たちだけの既得権益や権限が崩れるからです。

資本主義において人はなぜ資本家と労働者のふたつに分かれてしまうかというと、シンプルに「持つもの」と「持たざるもの」にわかれているからという話になります。

既得権益だったり権力だったり「持つもの」は様々ありますがDeFiが浸透していくと誰もが金融や銀行のような資本主義のコア中のコアを「持つもの」となれるので、構造的に資本家と労働者の垣根がなくなっていくんです。

そうすると資本家と労働者をつなぐ仕組みである会社というものも機能しなくなっていきます。労働者と資本家の区別がなくなるなら、資本家のために労働をする必要がなくなるからです。

ある意味みんなが資本家ともなれるので、自分のために、あるいは自分が貢献したいコミュニティとか好きな相手に対して誰かのために働くという活動がお金を生み出すということになるんです。

誰かのために働くことはなくならないけど、やんわりとした奴隷制度の延長である苦役つまり労働はなくなると考えているんです。しかもこのDeFiを組み合わせたAIやロボットが出てくると、人が行わなくてもいい労働はどんどんAIやロボットに置き換わってきます。

そうなるとますます人は苦役をともなう労働はしなくていいということになります。少し話がそれますが、かつて人間が狩猟民族として狩りをして暮らしていた時に生活のための狩りや生きていくために必要な作業時間というのは、実はとても少なかったのではと言われています。

現在でも同じような生活をしている複数の民族の調査をしたところ、1日あたり2時間から4時間ぐらいの作業しか行わず、それ以外の時間は自分のやりたいことをして暮らしているそうです。

月で考えると80時間ぐらい。今の一般的な社会が1ヶ月20日間で8時間労働だと160時間月に働くんですが、今の半分ぐらいの時間しか働かなくても人は生きていけるんです。

働く日を8時間としたら週休3-4日制とかと一緒です。そう考えると近代社会はこれだけ豊かになってきたのに人はなぜこんなにあくせくと労働するかという疑問が湧いてきます。

将来的にはAIやロボットの方が人が働くよりも有用になるので、今すぐでもみんながみんな労働する必要はそもそもないのかもしれません。この辺りの話はまた別の機会に深堀りするとして、DeFiが浸透していくと国や国境がなくなっていく可能性が高いです。

先ほど資本家が既得権益や権力を持っていると言いましたが、国こそそうした既得権益や権力の塊ですよね。なにせ人があまりやりたくもない労働に汗水を垂らしながら稼ぐお金を、国家は簡単に発行することができるからです。

来月のお金がちょっと足りなさそうだなと思ったら、国であればお金を追加で発行すれば良いということでお金をいとも簡単にゲットできてしまうからです。

DeFiを応用していくと、実はこのお金自体も誰でも創り出すことができます。そうなると国が唯一持つ、強い権力である、お金を発行する権利も、世界中の誰もが持つことになるんです。

これまでインターネットがなかった時代には、国というのは肉体に紐づいて生まれて住んでる場所に縛られていましたよね。

ただインターネットが出てくることによって、場所に制限がなくなって、世界中がつながってしまいました。そうすると、そういう場所のつながり・縛りではなく、趣味や共通の価値観で世界中がつながっていきます。

例えばサッカー観戦が好きな人は、日本人だからJリーグだけ好きというわけではなくて、セリエAやラ・リーガも好きですよね。

サッカー好きの世界中のファンはインターネットがあれば強いコミュニティができてしまうのです。そこでもし、こうしたコミュニティに共通で使えるお金をDeFiで作ったとしたらと考えてみてください。

日本の特定の地域で使える地域通貨というお金があったりしますよね。それをインターネット上で世界中に広げてみたようなイメージです。サッカーに関連することであれば、そのコミュニティのお金が使えてしまうんです。

サッカーのコミュニティがひとつの国のようなものになります。どうですか、場所に紐づく国から、趣味ごとのコミュニティで過ごす時間が増えていくと、国や国境という存在が薄まっていくことは確実です。

ちなみにそのコミュニティのお金が広がってくると、そのコミュニティへ貢献することでお金を得て生活する人が出てきます。

自分の趣味や、共通の価値観のための行動がそのコミュニティへの貢献になるのでお金を得られて生活ができる選択肢が広がるとしたら、今の社会よりもずっと人間が人間らしく生きることができそうですよね。

そうしたコミュニティを複数持ってる人が生活することができる、そんな未来はわりと現実的だったりするんです。

ここまで話してきてDeFiっていうのはすごいみたいだけどなんかよくわからないという方もいらっしゃると思います。

詳しく説明すると専門用語だらけになるのでここからDeFiをわかりやすく理解してもらうために、専門用語をなるべく使わずに解説してきますね。

DeFiは、Decentralized Financeの略で、分散型金融と呼ばれる専門用語なんです。

分かりづらいのでざっくり、インターネット上にみんなで銀行のようなものが作れてしまうくらいに考えてもらえればいいです。銀行が提供してるサービスを少し考えてみてください。

①「お金」を預かってもらうサービス

②「お金」を貸してくれるサービス

③「お金A」と「お金B」の交換サービス

主なサービスはこの3つでしょう。

まずは①のお金を預けて利子を得るサービスを考えてみます。

例えばあなたが100万円を銀行に預けると、年間で0.01%の金利を得ることができるとします。

銀行は立派なビルの中にあって、スーツ姿の信用できそうな銀行員もいるし、何よりとても歴史があるから100万円を預けたら確実に金利を返してくれるという信用がありますよね。

じゃあ次にその100万円を私に1年間預けてくれたら金利を100倍の1%にして返しますよという話があったら、あなたは私に100万円を預けることができますか。

私が逆の立場だったらちょっと怖いなあと思います。

DeFiで作られた銀行なら、確実にこの金利を返してくれます。

100万円を預けたら1年後に1%の金利を返すという計算式が公開されていて、その計算式に基づいて動きますよ、ということが誰でもみんなが確認できるようになっているからです。

しかもその計算式はシステムを作った開発者でも変更ができないので、確実に1%の金利が返ってくることが保証されているんです。

なんでそんなことができるかと言うと、インターネットとパソコンによってそうした計算式をずっとみんなで監視しあっているからなんです。

実は世界中ですでに100万人を超える、そうした監視する人々、現実にはインターネットに繋いでるパソコンソフトが自動的に監視をしてるんですが、そうした金利1%の計算式を勝手に変更されたり、その計算式に基づいて動いているかをみんなで監視しあってるんです。

悪い人がいて、もしその計算式を仮に金利10%に変更したとしたら、監視してるみんなで、勝手に変更したなということで、多数決によって、元の計算式の金利1%に戻るという仕組みにもなっています。

ようは銀行って、立派なビルの中に入ってカチッとしたスーツ姿の銀行員もいるし歴史もあるから、お金のようにとても大事なものを預けても、きっと決められた金利0.01%が得られるということを、人は勝手に信用してるわけです。

ただDeFiはそういう金利の計算式やルールを誰でも確認できるようになっていて、信用するしないに関わらずその計算式やルール通りに行われていることが保証されているという仕組みなんです。

銀行が提供してるサービスの①から③のすべてが、もう仕組みとしてDeFiで実現してしまっていて、そこに預けられてる金額がなんと20兆円を超えてしまったのだから、今この業界は話題騒然となっています。

わずか数年で20兆円分もこのインターネット上で人を介さない場所にお金が預けられてるんです。

100万円で今悩んでいた私たちの考えとはもっと進んだ人たちが、すでにこの新しいDeFiの仕組みを率先して取り入れていることが分かると思います。

もちろん20兆円という規模は金融や銀行の世界ではまだまだ小さいのですが、この流れは止まらないだろうということで、今後どんどん加速していくことでしょう。

そしてその行き着く先は、このDeFiを活用した労働のない世界、会社がない世界、そして国や国境がなくなる世界なんです。